多々良一郎 タタラ イチロウ
十八歳。宗一の養子。
ストレイジの一人で、常人では成し得ない運動神経を得た代わりに、精神に障害を負う。
精神障害によって作り出されたもうひとつの人格である狂気に冒されると、殺人衝動を抑えきれない。

小山田千絵 オヤマダ チエ
十八歳。元朝鮮軍少尉。
ストレイジの一人で、人体を修復する細胞が活性化した代わりに、重度の発作を患うようになる。
朝鮮時代は残酷な所業を繰り返し、武田の居住していた施設では、民間人含め二十名以上を殺害した。

武田恒 タケダ ヒサシ
十八歳。国営軍第三方面軍所属。小隊長。
過去に起こった出来事が尾を引き、千絵に対しては複雑な感情を抱いたこともあったが、現在は協力的。
珊瑚のペンダントを大切にしている。戦闘はそれほど得意ではない。

多々良夏樹 タタラ ナツキ
十六歳。高校中退。一郎の義妹。一郎らを恩愛している。
過去から何度も自分を助けてくれている安藤に好意を寄せる。
現在は看護士として小野に随従。

安藤雄 アンドウ ユウ
十八歳。一郎の古くからの友人で、彼の精神障害に関して詳しい。近接戦闘が得意。
移動状況を漏洩し、間接的に夏樹を傷つけ、自分に対しても危害を加えようとした千絵を毛嫌いしている。

宮沢広隆 ミヤザワ ヒロタカ
十八歳。国営軍第三方面軍所属。武田の親友で、戦闘能力は高い。
日本に幼い妹の雪を残す。

カナ(加奈)
二十三歳。人体実験の極初期段階での失敗作(本来の意味上でのストレイジ)。実験番号は0006−A。
実験結果を確認する際の過酷な戦闘の影響で、血を舐めたり啜ったりするのが癖。
加奈の知るストレイジは殆どが薬物投与を受け自我をなくし、それに戸惑いを感じている。前戦時には次郎を攫った。

孝徳 コウトク
十六歳。軍人一家に生まれた朝鮮軍のエリート。
将来を嘱望されている。加奈から軍機密のストレイジに関する情報を聞いた。

岩波孝雄 イワナミ タカオ
四十二歳。解体された専衛軍第十一師団の元師団長。宗一の親友だった。
現在は軍の上層部として国営軍に従事。一郎らの朝鮮渡航を支援した。

松木一郎 マツキイチロウ
二十五歳。国営軍第三方面軍所属。中隊長。
宗一の弟で、一郎、夏樹の叔父にあたる。一郎らを気遣ってくれている。

大沢利久 オオサワ トシヒサ
五十六歳。解体された専衛軍第十一師団の元師団長。

多々良宗一 タタラ ソウイチ
三十七歳(五年前に死亡)。一郎の養父。夏樹・次郎の実父。
朝鮮の軍関係者の亡命を手助けしたことで朝鮮側の恨みを買い、妻と共に焼殺された。

小野靖虎 オノ ヤストラ
六十一歳。宗一が死んでから一郎たちを育てた。ストレイジの発作に一時的に対抗できる新薬を開発。
医院を経営していたが、現在は朝鮮に渡って軍医となっている。

多々良次郎 タタラ ジロウ
十二歳。中学一年生。一郎の義弟。
イ・スンマンの拷問を受け死亡した。



ジュンナン
千絵の父親。以前は防衛庁に勤めていた。その後朝鮮に亡命し、娘に人体実験を施した。
傍ヶ岳では、一郎を利用し、ストレイジの精神病に関するデータを採取した。

イ・スンマン(李・承晩)
かつて千絵が所属していた部隊の隊長。戦闘能力に関しては千絵や一郎を凌駕する。


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